ほくろの雑学
つけぼくろ
ほくろを取りたいと悩む人がいる一方で、わざわざ顔にほくろをつけるいわゆる「つけぼくろ」をする人もいます。つけぼくろとは墨や顔料で小さな斑点を小筆を用いて顔につけることで、その人の美しさを引き立たせるために用いる人工的なほくろのことです。
その昔「ほくろは美人の証」と言われた時代もあったように、ほくろの位置によっては、その女性の艶やかさや色香を際立たせる効果があります。このつけぼくろの歴史は古く、17世紀の絶対王政を背景にしたバロック社会では黒いビロードのつけぼくろが流行しました。
これは天然痘でできた痘痕(あばた)やシミなどを隠す役割があったようです。後には三日月や星などの形が流行して、女性達は小さな鏡のついた小箱に入れて携帯したそうです。
18世紀のヨーロッパが流行の最盛期だったようで、流行の理由としては肌の白さを際立たせるためであったり、シミを隠すためであったりなどの実用的なところから始まったようですが、流行することによってほくろを付けている位置がメッセージを含んでいたりすることもありました。
例えば、下唇の下に付けたほくろは慎みを意味し、笑い皺の上に付けたほくろは陽気であること、唇の上に付けるとキスを許したことのメッセージになっていたようです。イギリスではほくろの位置で支持する政党を表したりしていました。現在ではほくろがチャームポイントとなっている女優や歌手などを真似て同じ位置につけぼくろをすることが流行したりしています。